マルウェア?ウイルス?…って何?
ウイルス?パソコンも風邪でもひくのかしら…?
パソコンの動作に支障をきたすという意味では、パソコンが病気にかかっているという表現もあながち間違いではありませんが、ウイルスのように他のPCに感染して繁殖していく様からコンピュータウイルスと呼ばれています。
ウイルスをザックリ説明すると、「僕たち私たちのパソコンの弱点を付け狙って、世界中の悪い人たちが意地悪するために作ったコンピュータプログラムのこと」と捉えてもらえれば良いでしょう。
ちなみにウイルスという単語が広く認知されていますが、本来はマルウェアの一種に過ぎません。
マリシャス(悪意のある)とソフトウェアの二つの単語を合体させてマルウェア(malware)と呼ばれています。
…が、正直IT業界の人間でもウイルスで定着しているので、わざわざ呼び方にこだわる必要はありません。
IT業界人ならマルウェアの種別とそれぞれの脅威ぐらいは認識していないとダメですが…
マルウェア(ウイルス)に感染するとどうなるの?
ひとたびパソコンがマルウェアに感染してしまうと、取り返しのつかないことになる恐れがあります。
PCの動作をおかしくする等といった破壊の限りを尽くすマルウェアもあれば、パソコンを使用する上で特に変化はないけど実はデータを盗んでいたり、その手助けを行ったりするマルウェアも存在します。
これらのマルウェアはたちまち周囲を巻き込んで感染するタイプがほとんどです。
あなたのパソコンがウイルスに感染したことで友達の大切なPCを巻き込んでしまい、データの流出やPCが使えなくなってしまった時のことを想像してみてください。
....もはや絶望しかありません。友達から「ウイルス野郎」の烙印を押されてしまいます。
上述の通り、大切な会社の機密情報が流出したり、パソコン内のデータ自体が暗号化されてしまいデータを救出できないこともあります。
特に会社のPCを自由に使っているという自覚がある方は、場合によってはデータ流出で賠償請求なんてこともありえますので、これを機にご自身のセキュリティ意識を高めてください。
マルウェアはそれだけ危険な存在であるということだけは知っておきましょう。
マルウェアに感染してデータの流出などをやらかすと、社会的に抹殺されることもあれば、賠償金等で身を削る思いをする可能性もあります。
マルウェアの目的
マルウェアの目的は大きく分けてパソコンに直接的に被害をもたらす「破壊目的」と、パソコンへの不正アクセスによる「データの窃取目的」の2種類。感染したウイルスの種類によって症状が異なります。
よくある症状を以下にまとめます。
破壊目的
- パソコンが全く動かなくなる
- 画面がおかしなことになる
- 知らないフォルダ類が大量にパソコンのどこかに作成される
- ひたすらエラーメッセージが表示される
- パソコンの動作が遅くなる
- インターネットの接続がよく切れる
- パソコンの操作を乗っ取られる
- 第三者が悪さをするために感染したパソコンを踏み台にして偽装する
- etc...
データの摂取目的(パソコンの不正アクセス)
- パソコンに保存されているデータが盗まれる
- 盗まれたデータがインターネット上にアップロードされる
- SNSといったWebサービスのアカウントやパスワード類の情報が盗まれる
- クレジットカードの情報が盗まれる
- データが暗号化されてしまい開けなくなり、身代金として金銭を要求される
- etc...
最近ではアドウェアやスケアウェアと呼ばれるマルウェアもどきがよく確認されています。
いかにもPCに問題が起きているように見せかけて、詐欺ソフトウェアを買わせようとする悪質なものです。
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていないのに【PCに問題が発生しています!】みたいな警告メッセージが頻繁に出るようなら、こいつの存在を疑いましょう。
ただし、自分で入れたウイルス対策ソフトやWindowsが警告メッセージを出しているようなら、本当にPCに問題が発生している可能性があるのでよく観察してみてください。
アドウェアは得体のしれないWebサイトからフリーウェアをダウンロードするとくっついてくることが多いので、けっこう身近な存在といえます。
知らない間にパソコンに潜り込んでいることがよくあります。
フリーウェアをダウンロードする際は製作者のホームページ等と、なるべく正規のサイトから入手するよう細心の注意を払いましょう。