パソコンを使う上で、オペレーティングシステム(OS)は非常に重要な役割を果たしています。OSについて本格的に語りだすと非常に複雑で難解になってしまうため、この記事では、初心者にもわかりやすいように、OSについての説明と、主要なオペレーティングシステムであるWindowsとmacOSを簡単に紹介します。
後半では、WindowsかmacOSを選択する際のポイントについても触れますので、PC購入時の参考にしてみてください。
オペレーティングシステム(OS)とは?
ざっくりいうと、オペレーティングシステム(OS)は人間でいう「脳」のような存在で、パソコンの基本的な操作や管理を行ってくれるソフトウェアのことを指し、パソコンのハードウェア(CPU、メモリ、ストレージなど)と、アプリケーション(使うソフトやゲームなど)の仲介者的な役割を果たしています。
はい、もう難しいですね。
では、パソコンとOSの関係についてレストランで例えましょう。
パソコンの世界では「パソコン本体」「BIOS(バイオス)」「OS」「アプリケーション」が密接に連携して動作していますが、それぞれをレストランに例えると以下のようになります。
レストランに例えると...
- パソコン本体: レストランの建物やキッチン設備
- BIOS: ガスや水道などの基礎設備
- OS: ウェイターやマネージャー(注文や運営を管理する)
- アプリケーション: 提供される料理やサービス
パソコンをレストランに見立てると、OSは「料理を運ぶウェイター」や「レストランのマネージャー」のような存在です。
ウェイターがいなければ、お客さんは料理をスムーズに楽しむことができませんし、マネージャーがいなければレストラン全体の運営に支障をきたします。OSはこのように、「必要なものを適切にやり取りする役割」を果たします。
以下はOSがもつ機能の一部ですが、OSが具体的に何をしてくれるのかを見てみましょう。
データの管理
OSはパソコンの中の「ファイル」を整理整頓してくれます。
大きな図書館で、本を棚に並べたり貸し出したりする司書のような役割です。
データの管理の例
- 写真や動画を保存したり、名前を付けたり、フォルダで分類する。
- 必要なときにそのデータを見つけて開けるようにする。
タスクの実行と管理
OSは、複数のアプリケーションが同時に動くときに、それらの順番や優先順位を決めて調整します。
忙しいキッチンで、シェフたちに「次は何を作るか」や「どの料理を先に出すか」を指示するマネージャーのようなものです。
タスクの実行と管理の例
- 音楽を聴きながら、ブラウザでネットを見たり、ドキュメントを編集する。
- パソコンの動きが遅くならないように、CPUやメモリを効率よく使う。
デバイス(周辺機器)の管理
OSは、マウス、キーボード、プリンター、USBメモリなどの外部機器とパソコンをつなげて、使えるようにしてくれます。
多言語が飛び交う場で、みんなの言葉を翻訳して意思疎通を助ける通訳のような役割です。
デバイスの管理の例
- マウスを動かしたら、カーソルが画面上で動くようにする。
- プリンターに印刷するデータを正しく送る。
なんとなくイメージできたでしょうか?
パソコン初心者がいきなりOSについて詳しく理解するのは難しいかもしれません。でも、「OSはパソコンの運営(あらゆる場面)を助けてくれる大事な役割を持っている存在なんだな」と思ってもらえれば十分です!
主要なOS(Windows/macOS)について
一般的に家電量販店などで流通しているパソコンのOSは、WindowsかmacOSが主流となっています。
ここでは、WindowsとmacOSの概要と特徴について解説します。
Windows(ウィンドウズ)
Windowsは、Microsoft(マイクロソフト)社が開発したオペレーティングシステムで、世界中で最も多く使われているOSです。パソコンを触ったことがないという人でも耳にしたことがあるというぐらいには有名なOSですね。
利用者が多い=わからないことがあれば周囲の人に操作方法等を聞くことができるため、パソコン初心者にオススメしたいOSです。
特徴
- 日本国内において最も利用されているOS。
- 多くのアプリケーションが対応しており、幅広い用途で利用できる。
- デスクトップやノートブック、タブレットなど、様々なデバイスで動作する。
様々なメーカーがWindows用のパソコンを作っていることもあり選択肢が豊富で、スペックによって価格帯も幅広いため、予算に合わせて選べるぞ!
macOS(マックオーエス / マック)
macOSは、Apple(アップル)社が開発したオペレーティングシステムで、Apple社のパソコン(iMacやMacBook等)でのみ動作します。かつてはMacintosh(マッキントッシュ)と呼ばれていましたが、今日では「マック」と呼ばれることがほとんどです。
かっこいい外観であることから若者からの支持が高く、Apple製品(iPhoneやiPadなど)との連携がスムーズで、Apple製デバイス間でのデータの共有や同期が容易なため、これらの製品をお持ちの方は恩恵を受けることができます。特にiPhoneユーザーが多く購入する傾向にあります。
特徴
- シンプルで洗練されたデザインと使いやすい画面構成(GUI)。
- グラフィックや動画編集、音楽制作など、クリエイティブな作業に優れた性能。
- Retinaディスプレイのはっきりとした色彩表示が美しい。
セキュリティが強化されており、マルウェアに対するリスクが比較的低いとされています。それでもリスクはあるので油断は禁物!
WindowsとmacOSの選び方
初心者の方がパソコンを選ぶ際には、以下の点を考慮してWindowsとmacOSのどちらを選ぶか決めると良いでしょう。
ちなみに当サイトはWindows推しです。
用途で選ぶ
どのような用途でパソコンを使用するかによって、適切なOSが変わることがあります。例えば、一般的とされるインターネット、メール、Officeソフトの利用や、パソコン上でのゲームや幅広くアプリケーションを触りたいという場合は、Windowsが適しています。一方、クリエイティブな作業やApple製品との連携を重視する場合は、macOSがおすすめです。
パソコンを使って「コレがやりたい!」というものが決まっていれば、「コレ」がWindowsとmacOSどっちで動くのかを調べると良いでしょう。
予算で選ぶ
予算によっても、選ぶべきOSが変わることがあります。WindowsPCは、幅広い価格帯で提供されていますが、マックPCは比較的高価です。ちなみにマックPCは結構古いモデルでも家電量販店に新品で店頭に並んでいることが多いため、最新のスペックだと思って買ってみたら3年前のモデルだったということもあるので注意が必要です。(WindowsPCもそれなりにあります…)
セキュリティ
ウイルス対策を重視する場合、macOSが比較的安全とされています。ただし、Windowsでも近年Windows Defenderという標準で付属しているセキュリティソフトが充実しており、適切なセキュリティ対策を行えば、安全に使用することができます。
macOS向けのマルウェアも年々増加しているため、インターネットに接続する以上、どのOSを使用してもセキュリティ対策を怠らないようにしよう!
最後に
パソコンを購入する際は、実際に店舗で試してみたり、友人や知人の意見を聞いたりすることで、自分に合ったOSを選ぶ手助けとなります。どちらのOSも一長一短がありますが、自分のニーズに合ったパソコンを選ぶことが、快適なパソコンライフの第一歩です。
最後に…何度も言いますが、当サイトはWindows推しです。