取り扱いとメンテナンス

パソコンは現代の生活に欠かせない重要なツールの一つですが、正しい取り扱いと定期的なメンテナンスを行うことで、長く快適に利用することができます。このページでは、パソコン初心者向けに基本的な取り扱い方から周辺機器のメンテナンスについて、物理的な側面から解説します。パソコンをぞんざいに扱ってすぐに壊してしまうといった人をちょこちょこ目の当たりにしますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

パソコンを正しく取り扱うには

パソコンメーカーも落下や壁にぶつけるなどのシチュエーションを想定して、ある程度頑丈に作っているとはいえ、パソコンは精密機器です。無意識のうちにやってしまうちょっとした粗相で壊れてしまうことなんてザラにあります。
しかし、逆にいえば、パソコンにとって致命的になり得る行動をとらなければ壊れることはそんなにないので、これやったらヤバイという行動を押さえておきましょう

一応補足しておきますが、丁寧に扱っていても壊れる時は壊れますのでご承知おきを・・・

机の上は綺麗にしよう

特に職場でよく目にする光景ではありますが、クリップやペンと言った小物がキーボードの上に乗っていることに気づかず、そのままノートパソコンのモニタを閉めてしまい液晶が割れてしまうというケースが後を絶ちません。必要なもの以外はデスクに出さない方が無難です。クリアデスクを目指しましょう

安定した場所・安全な場所で使おう

パソコンを置く場所が不安定で揺れや振動が頻繁に発生する場合は、安定したテーブル・デスクの上に置くようにしましょう。床といった蹴っ飛ばされる可能性があるような場所での使用は厳禁です。安定した使用環境を確保することで、パソコンの故障リスクを低減することができます

当たり前のことかもしれませんが、この当たり前のことができない人が世の中に山ほどいます。

持ち運びには注意しよう

パソコンを運ぶ際は急な動作や衝撃を与えないよう十分注意しましょうノートパソコンの持ち運びの際は衝撃を吸収する材質のPC専用バッグを用いるのが一般的ですし、段ボールでどこかに発送する際にはプチプチ(エアパッキン)等の緩衝材で保護することは必須です。

パソコンを過度に揺らさないよう気を付けよう

パソコンは内部に多くの部品を持っているため、過度な揺れや振動が故障の原因になることがあります。特にパソコンを起動した状態(あるいは通電している状態)での物理的な取り扱いには慎重になりましょう。

パソコンの近くでの飲食はやめよう

パソコン周辺での飲食は、パソコンの寿命を縮めるだけでなく、作業効率や快適性にも影響を与えるといった様々な問題を引き起こす可能性があるため、極力避けるようにしましょう。

液体による影響

パソコンや周辺機器に液体がこぼれると、ショートや回路の損傷などの故障の原因になります。特にキーボードやマウスなどの操作部品は、液体の影響を受けやすいです。

コーヒーやジュースなどの飲み物がこぼれると、キーボードのキーが動作しなくなったり、マウスやタッチパッドが反応しなくなったりすることがあります。また、本体内部にまで液体が侵入すると、マザーボードと呼ばれる基盤に損傷を与える可能性が高く、故障の要因となります。

食べカスやゴミによる影響

食べカスやゴミがキーボードやマウスの隙間に入り込むと、動作不良の原因になります。また、食べ物の油や粘り気が付着すると、キーボードの打鍵感度が悪くなるなど、操作性が低下することがあるほか、カビやサビ等によって故障を引き起こす可能性があります

パソコンのキーボードやマウスに液体がこぼれると、動作不良や故障の原因になります。飲食物を持ち込む際は、パソコンから離れた場所で摂取するようにしましょう。

パソコンの周りを清潔に保つことも重要です。こまめに拭き掃除をして、飲食物の飛沫や埃を取り除きましょう。

パソコンを湿気や直射日光の当たる場所に置かない

パソコンは湿気や直射日光に弱いため、適切な環境で使用することが重要です。

湿気による影響

パソコンの内部に湿気が侵入すると、部品の腐食やショートなどの問題が発生する可能性があります。特にハードディスクドライブ(HDD)やマザーボードなどの電子部品は湿気に非常に敏感です。

湿気の多い場所や水回りの近く、特に浴室やキッチンなどの場所では、パソコンを置かないようにしましょう。また、季節の変わり目や雨の日など、湿度が高い時期には特に注意が必要です

直射日光による影響

パソコンの筐体やモニタなどの外部部品は、直射日光によって熱くなり、内部の温度が上昇することがあります。主に夏におきがちですが、これによってパソコンの動作が不安定になったり、熱暴走を起こして強制的に電源が落ちるようになったり、部品が劣化することがあります

パソコンを置く場所は、日中の直射日光が当たらないように注意し、窓際やベランダなど、直射日光が差し込む場所は避け、涼しい場所に置くと良いでしょう。また、熱がこもらないようにパソコン本体付近はある程度の空間を用意してあげることが重要です

パソコン周辺機器のメンテナンス方法

パソコンは精密機器ですので、定期的にメンテナンスをしてあげましょう

特に、ゴミ、ほこり、食べカスなどの異物を付着したまま放置すると、操作性が悪くなったり腐食したりして故障にもつながりかねませんので、気づいたときに以下について確認するようにしましょう。

モニタの画面の拭き掃除方法

モニタの画面は、指紋やホコリが付着しやすいため、定期的な拭き掃除が必要です。柔らかい布やマイクロファイバークロスを使って、優しく画面を拭き取りましょう。

モニタの画面には、特殊なコーティングが施されている場合がありますので、適切な清掃方法を使用してくださいアルコールや溶剤を含む液体は使用しないようにしましょう

各種ケーブルの接続状態の確認

パソコンに接続されている様々なケーブルは、頻繁に抜き差しを行うことによってケーブルの断線や端子部が破損することがあります

ケーブルが折れ曲がったり、断線したりしている場合は、新しいケーブルに交換することで問題を解決できる場合があるので、必要に応じて交換しましょう。

経年劣化によって壊れてしまうケースもありますので、その場合は速やかに新しいものに交換しましょう。

マウスのメンテナンス

マウスはキーボード同様、常に手に持ち操作するため、汚れやホコリがたまりやすい部品の一つです。マウスのメンテナンスは定期的に行うことが重要です。

マウスのセンサーの清掃方法

マウスの操作がなんか変だな?と思った時は、マウス裏面のセンサーを疑いましょう。汚れが付着していると正確な操作が困難になります。柔らかい布や専用のマウスクリーナーを使用して、センサーの周りのホコリ、垢、指紋と言った汚れを定期的に拭き取りましょう

ボタンの動作確認と修理方法

マウスのボタンはクリックで頻繁に使用されるため汚れが蓄積しやすく、隙間にゴミが詰まってしまうと跳ね返りが悪くなり、違和感を感じることがあります。必要に応じて清掃、修理、交換を行いましょう。
マウスのボタンがクリックしにくい場合は、ボタンの下に溜まったゴミや異物を取り除くことで改善されることがあります。エアダスターやキーボードブラシを使用して、ボタン周辺の汚れを取り除きましょう

一度分解して再度組み立て直すことで改善するケースもありますが、逆に悪化するケースもあるので気をつけましょう。

キーボードのメンテナンス

キーボードもマウス同様、日常的に使用されるため、ホコリや汚れがたまりやすい部品です。ノートパソコンであれば使用していないときはモニタを閉じ、デスクトップなどの外付けキーボードの場合は使用していないときは布を被せるなどの工夫が大事です。定期的なメンテナンスを行うことで、キーボードを清潔に保ち、快適なタイピングを維持することができます

拭き掃除で日常ケアを

キーボードの表面は、ホコリや手垢が溜まりやすい場所です。OA機器用のウェットティッシュか、柔らかい布を少し湿らせて拭き取るだけで、簡単に清潔を保つことができます。水分はキーボード内部に入らないよう注意しましょう

隙間のゴミはエアダスターで

キーとキーの間に溜まったホコリや小さなゴミは、エアダスター(空気のスプレー)を使って吹き飛ばすだけでOKです力を入れずに優しく行いましょう

深い汚れが気になるときは

汚れが目立つ場合は、キーを外して清掃できるタイプのキーボードもあります。ただし、初心者には少し難しいので、無理をせずに拭き掃除やエアダスターだけでも十分です

まとめ

PCの取り扱いとメンテナンスは、快適に長く使用のために不可欠です。説明した基本的な注意点を守り、周辺機器を定期的にメンテナンスすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。皆さんが安全で快適なPCライフを送れるよう、日頃から気をつけて使用してください